和歌山や南大阪で地産地消の家、
地元の自然乾燥された紀州材を
大工さんの手刻みで建てる木の家、
設備に頼らない、建築でできることを
考えて、安心、安全な家を信念をもって
おこなっている、和秋建設の前田です。
建設業界ではコロナ禍の頃から
ウッドショックと言って
外国産の木材が非常に高騰しました。
その後少し落ち着きましたが
値段は高どまったままのようです。
アメリカの大統領の関税措置
各国報復関税などが行われるなど
どのような方向になるのかわかりませんが
米松などの木材も ここからまた値段が
どうなるか流動的だと感じています。
日本の家で 現在国産材の使われている
割合は一番低いころで2002年の18.8%くらいだったと思いますが
現在では少しずつ上がってきているようで
2023年の木材自給率は42.9%と
以前より改善されているみたいです。
この木材自給率は建築の構造材など建築以外の
合板の材料や家具に使う材料
紙の材料なども含まれているみたいです。
国産材の杉やヒノキ材を建築によく使いますが
特に杉材の乾燥が難しいので
大手ビルダーは外材の集成材が扱いやすいため
国産材を使わない要因にもなっていると
考えています
外材を使うといっても外国で
人工乾燥させて大量の重油を使い
二酸化炭素を排出して
船で輸送する時にも排出しているのは
まぎれもない事実で
木材は二酸化炭素を固定化すると
いわれていますが
乾燥するのになぜこれほどまで
高温乾燥して 輸送コストをかけて
二酸化炭素をまき散らしているのか
地球温暖化の大きな問題だととらえています。
私たちは 和歌山の紀州材を自然乾燥
させることで 出来るだけCO2の削減に努めたいと
考えていますが、
木材は生き物なので特に杉材を乾燥させるのは
非常に難しいものなので
取引ある那智勝浦の瀧岡製材さんと組んで
太陽熱を利用した木材乾燥倉庫をつくり
そこで自然乾燥材のエビデンスをを高めるために
和歌山県の林業試験課の方々と
共同研究しながら木材の乾燥を日々
調べています。
(木材の乾燥倉庫です 太陽熱を利用した陽のまどの
パネルを屋根に20枚設置しています。)
(内部の写真です構造材はもちろん自然乾燥の紀州材です
トラスを組んで倉庫の大空間をつくっています)
(材料の含水率や重量を測定してくれている
和歌山県林業試験場の職員さんたちです
定期的に調べてくれています)
(材料も搬入され乾燥の測定も始まっています)
地元の木材を使う 地産地消の考えに基づき
少しでもエネルギーをを使わないで
乾燥させるように
多少 時間がかかっても
大量生産をしない地場の工務店だからできる
そんな環境に優しい材料を
使った家づくりを
ずっと続けていきたいと
考えている前田なのでした。