和歌山や南大阪で地産地消の家、
地元の自然乾燥された紀州材を
大工さんの手刻みで建てる木の家、
設備に頼らない、建築でできることを
考えて、安心、安全な家を信念をもって
おこなっている、和秋建設の前田です。
昨日のニュースで、
「2024年度の全国の企業倒産件数が11年ぶりに1万件を超えた。
求人難や人件費高騰による人手不足倒産は前年度比で6割増え、
過去最多となった。物価高による仕入れ価格上昇も中小経営を圧迫する」
という内容でした。
私たち建設業界も 人手不足を日々感じています
協力業者さんの職人さんも高齢化が進んでいて
若手の人が少なくなっているのが 肌身で感じているところに
このニュースを見て 会社が黒字でも仕事があっても
人がいないとどうしようもなく
倒産してしまうのだろうと考えます。
国は採算性が悪く賃金を上げられない中小企業は
淘汰されてもいいと考えているようにも感じているところですが
採用しても人が来ない 会社側も 週休2日制にしたり
ベースアップもしたり 福利厚生のことも考えて
従業員が仕事をしやすいように
バランスをとるのも経営者の考えることだと思っています。
我社も今年の4月から新卒の高校生を採用させてもらいました。
和歌山工業高校の建築科を卒業した女性になります。
建築が好きで 毎日頑張って出勤してくれています。
男社会の建設業界 大変な事だと考えます。
トイレひとつとっても仮設トイレしか現場にないので
不便な事も多いと思いますが
出来るだけ男性スタッフと同じように接して
怪我のないように技術者として育ってほしい
と考えています。
あと 昨年私の息子が会社に入社しました
建築の大学を出て大手企業にいってましたが
後を継ぐ覚悟で戻ってきてくれています。
基礎工事班にも27歳の人が来てくれています
この3人で会社の平均年齢がぐっと下がりました
高校生を卒業したばかりのスタッフ
考えれば自分の孫と言っても通用する年齢です。
高校在学中に 大工の2級技能士、
2級施工管理技士補の資格を持っていたり
在学中は生徒会長をやっていた話も聞いているので
コミュニケーション能力も高い人だと感じています
私が高校を卒業したころは
建設の専門学校に行けたらいいなとしか
考えていなく 毎日車に乗って走り回っていたことを
考えると 今の若い子は・・・という話はよく聞きますが
本人次第で気持ちの強い子も
今の時代にも少なからずいるのだと気づかせて
もらいました。
人手不足で足らないから入れることを
見越して採用していく
ニワトリが先か卵が先かの話ですが
人がいればこそ
人は石垣 人は城
従業員を守ればこそ
従業員も会社を守ってくれる
きれいごとではなく
企業はそうあるべきだと
考えている前田なのでした。