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基礎工事2

和秋建設の前田です。

気が付けばもうあと少しで今年も終わりになります。

コロナもまた徐々に増えてきていると毎日のように、

ニュースに上がっています。

年末に向けて第8波が来てまた行動制限がかかるのかなと

不安に思ったりしています。

 

インフルエンザみたいな扱いになるのでは、という話も

ちらほら出てた時もありましたが、もう少し

時間がかかりそうな感じですね。。。

 

今回は前回の基礎工事の続きになります。

基礎工事で基礎の形を造るのに必要なものは

鉄筋とコンクリートになります。

 

鉄筋で引張の力を、コンクリートで圧縮の力を

分担して受け止めています。

 

コンクリートで大切なのはまず強度になります。

私たちが使う建築用語でFCという記号があります。

このFCというのはコンクリートの設計基準強度で、構造計算において

基準とするコンクリートの圧縮強度のことを表しています。

このFCの後ろに付く数字が大きいほど、強いコンクリートになります。

例えば、FC21のコンクリートとFC30のコンクリート

であれば、FC30のコンクリートのほうが強いことになります。

 

流れとしては、設計してから構造計算するのでFCは決められてきます。

和秋建設では気温が下がってくると、硬化の進行も遅くなるので

外気温に応じて打設後28日目の強度が設計強度になるように調整して

FCの数字を3から6割増しにしたりしています。

 

コンクリート打設時に生コンの試験場の人に

来てもらい現場で試験して数値を確認してから

コンクリートを打ち始めるようにしています。

試験室立ち合いの前田です。

 

また基礎コンクリート打設前に基礎と土台をつなぐ

金物アンカーボルトやホールダウン金物も施工図通り

打設前に設置されているかも必ず確認しています。

そしてコンクリート打設時にバイブレーターという機械を使い

締め固めを入念におこないます。

 

コンクリートを見ただけで、FCがいくつなのか

またコンクリートで大切な水セメント比がいくつなのかは

現場経験者でも見た目で判断はできません。

 

事前に頼むコンクリートの配合報告書を取寄せ

強度と水セメント比を確認しています。

水セメント比はコンクリートの水の質量÷セメントの質量になります。

 

コンクリートはもともとアルカリ性で

長い年月をかけ中性化していきます。

水セメント比が小さいほど中性化になりにくい

コンクリートになります。

この水セメント比も建設業者さんに確認してみるのも

良いと思います。

生コン会社によっては同じ強度でも水セメント比は若干ちがってきます。

和秋建設では、この水セメント比が56パーセント以下になるようにしています。

 

こだわると生コンも奥が深いものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

代表取締役 前田 純
株式会社和秋建設前田 純(まえだ ひとし)

昭和39年5月29日生まれ

一級建築士
一級施工管理技士
宅地建物取引士

和歌山県和歌山市生まれ

地産地消の考えのもと全国に誇れる資源の紀州材を環境に優しい自然乾燥で大工さんの手刻みにこだわり、家の中の空気がおいしいなと思える家づくりを行っています。

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