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基礎ベースコンクリート打設

和歌山や南大阪で地産地消の家、

大工さんの手刻みで建てる木の家、

設備に頼らない、建築でできることを

考えて、信念をもって家づくりを

おこなっている、和秋建設の前田です。

 

本日も朝から晴天で暑くなりそうな

感じがする和歌山です。

最高気温が34℃になると予報が出ています。

 

本日、和歌山県有田市で着工中の現場、

伊藤農園カフェ新築工事の基礎の

ベースコンクリートを打設しました。

生コンクリートの会社の試験室に

来て頂き現場で試験をします。

和秋建設では損保現場でもコンクリート試験を

現場で行っています。

スランプ試験を行い、生コンの流動性を調べ、

塩分試験などをしてもらい

確認してOKであれば、

コンクリートの打設ができます。

 

今日の打設前に以前に流した

均しコンクリートが渇いているので

ベースコンクリートの水分が

吸収されるのを少しでも和らげるために

全面に水を散布してから

打設を始めていきます。

 

今回のコンクリートは

強度の呼び強度は24、

スランプは15、

水セメント比は55%になります。

 

コンクリートの強度は

設計事務所の方で構造計算されている為、

強度指定がされています。

設計基準強度とは、「構造設計時に考慮するコンクリートの圧縮強度」です。

コンクリートの強度は、圧縮強度で表すのが一般的で、

記号では「FC」と表します。

ですから今回打設するコンクリートはFC24と言う事になります。

 

今の時期は良いですが

気温が下がる時期は気をつけないといけません。

コンクリートは、鋼と違い品質にバラツキがあります。

特に外気の温度によって強度は上下します。

そこで、品質基準強度に「構造体強度補正値」という値を加えることで、

実際のコンクリートの品質基準強度を満足させます。

私たちは温度補正と言ったりしますが・・・

 

構造体強度補正値は外気温により下記の値で定めます。

  • 8℃≦θ   3
  • 0℃≦θ<8℃  6

外気温度によりFCの値にそれぞれ3か6を足した

コンクリートを打設しないといけません。

 

もちろん現場で採集したコンクリートの

テストピースを圧縮試験して、

どれくらいの強度が出ているかを

確認することも大切です。

 

あとスランプも大切です。

フレッシュコンクリートのスランプとは、

上の内径が10cm、下の内径が20cm、高さが30cm

の鋼製中空のコーンにつめたコンクリートが、

コーンを引き抜いた後に最初の高さからどのくらい下がる

(スランプする)かを示すものであり、

スランプが大きいコンクリートは、

軟らかいコンクリートということになります。

 

和秋建設ではスランプは15で打っています。

 

出来るだけ施工できる範囲でFCは大きく、

スランプ、水セメント比は小さいほうが、

コンクリートの中性化を抑えるためにも

55%くらいで打つようにしています。

 

コンクリートは見た目だけでは

どれくらいの強度があるのか

わかりません。

しっかり思想を持って、基準を決めて

打つべくして打つコンクリートで

施工することが大切になってくると

思っている前田です。

 

 

 

 

 

 

 

代表取締役 前田 純
株式会社和秋建設前田 純(まえだ ひとし)

昭和39年5月29日生まれ

一級建築士
一級施工管理技士
宅地建物取引士

和歌山県和歌山市生まれ

地産地消の考えのもと全国に誇れる資源の紀州材を環境に優しい自然乾燥で大工さんの手刻みにこだわり、家の中の空気がおいしいなと思える家づくりを行っています。

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