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木の家にすむこと2

和秋建設の前田です。

前回の続きで、私自身現場監督として仕事を

しているとどうしても設計のことも勉強する

必要となり建築士の資格にチャレンジして

29歳の時に一級建築士を取得することができました。

(大変難しい試験でした。もう一度受験して合格してこいと言われても

いまは到底無理です。)

 

それから数年たち、建築士が加盟する団体に入会し(建築士会)

青年委員会に入らしていただき いろんな勉強する中で、

なぜ地元にこれだけのいい国産材(紀州材)があるのに和歌山市内でほとんど

流通していないのだろうという素朴な疑問にぶつかりました。

 

そんな中、紀州材の良さをみんなに広めるために有志で集まって

活動していこうという話になり

「木の家をつくる会」を立ち上げいろんな活動をしてきました。

 

和歌山県の林業振興課と組んでショッピングモールで普及活動したりして

普及活動をやればやるほど

国産材が外材に押されて、和歌山市内では

その当時ほとんど流通さえしていなかったとを思い出します。

 

地元和歌山市で国産材を頼んだら、当時は

九州や四国の材ばかりはいってきましたでした。

今でも主流はそうですが

紀州材が他の材に比べて値段も高い傾向見受けられ

長い間に流通の障害になり出回らなくなっていったのだと思います。

 

また紀州材というブランディングが東京などで成功して

生産者も関東のほうを向いてしまったのも地元で普及しなかった

理由だと思います。

 

その流れを変えるべく 耐震等級3を取り

地元の紀州材を無駄なく使えるように考え

人工乾燥材が主流の中、何とか自然乾燥材に取り組んでくれる製材業者を

探して大工さんの手加工にこだわり

 

昔は当たり前のようにしていた地元の木で家を建てるということに取り組みながら

良いものだから技術屋として地産地消の考えのもと

普及するためにずっと走ってきました。

 

途中私たちだけこんな活動して普及に努めても

山側に及ぼす影響はほとんどないのではないかなど

自問自答して今の合理化された家づくりに流され

かかったこともありました。

自然乾燥を扱ってくれる業者さんとなかなか巡り合えず

困っていたのですが

自然乾燥材で安定して納品してくれる

業者さんとの出会いが訪れ新たな展開が始まりました。

 

 

代表取締役 前田 純
株式会社和秋建設前田 純(まえだ ひとし)

昭和39年5月29日生まれ

一級建築士
一級施工管理技士
宅地建物取引士

和歌山県和歌山市生まれ

地産地消の考えのもと全国に誇れる資源の紀州材を環境に優しい自然乾燥で大工さんの手刻みにこだわり、家の中の空気がおいしいなと思える家づくりを行っています。

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