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私たちが使う紀州材

和歌山や南大阪で地産地消の家、

地元の自然乾燥された紀州材を

大工さんの手刻みで建てる木の家、

設備に頼らない、建築でできることを

考えて、安心、安全な家を信念をもって

おこなっている、和秋建設の前田です。

 

昨日は国産材と外材の話をしましたが

本日は私たちが使う自然乾燥材の紀州材の

話になります

 

木材にとって乾燥は大切なことです

木材をたのんでも ぼとぼとの木材が納入されていた

時代もありました。

 

質の安定のところで 人工乾燥が主流になり

木材も工業製品みたいな感じになってきていました。

 

乾燥にしても高温乾燥 中温乾燥 低温乾燥など

様々な種類があります。

 

どちらにしても熱源には化石燃料を大量に使用して

CO2を排出します

 

特に高温乾燥は

90度~120度の温度で木材を乾燥させる方法です。

これまで時間がかかっていた木材の乾燥を短時間で仕上げることができ、

大量供給を可能にしたことで、

国産材の需要拡大に大きく貢献した実績があります。

国産材の普及には寄与したと思いますが

 

高温で乾燥させることにより、

水分だけでなく油分まで飛んでしまうため、

色ツヤがほとんどない仕上がりになります。

また、木独特の香りが損なわれるケースも多いみたいです。

そのほか、内部破損の危険性が大きくなり、

強度が弱まるといわれています。

 

表面に出ない内部割れを起こすリスクもあります

その点自然乾燥材は木材にも優しく

色や艶を重視する時などには

非常に向いています

 

自然に乾燥させる以上 大量生産には向きません

しかし自然乾燥となると 長期間の時間がかかるのと

乾燥の質のばらつきが出やすいのも事実です。

 

その負の部分を取り除くために

いつも家づくりのときに

使う太陽の集熱パネルの

陽のまどに着目して

木材の乾燥に使えないか

試行錯誤しながら

開発者の松原さんに相談して

那智勝浦に木材の乾燥倉庫を作って

そこから出荷される木材を

和秋建設では使用しています。

乾燥倉庫になります

陽のまどのパネルを20枚設置しています

太陽熱が熱源なので

化石燃料は使いませんし

エネルギーコストもかかりません

窓からも太陽熱のダイレクトゲインを意識しています

 

少しでも自然乾燥の延長線上で

不安を取り除きたい

CO2の排出もしたくない

強い思いの乾燥施設になります。

 

そんな手間暇かかる材料だからこそ

実現できる木の家が和秋建設の家になります。

 

大量生産型の昨今

時代に逆らうやり方かもしれないですが

昔から行われている

いいものはいいという

強い信念で 家づくりを行っている

前田なのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

代表取締役 前田 純
株式会社和秋建設前田 純(まえだ ひとし)

昭和39年5月29日生まれ

一級建築士
一級施工管理技士
宅地建物取引士

和歌山県和歌山市生まれ

地産地消の考えのもと全国に誇れる資源の紀州材を環境に優しい自然乾燥で大工さんの手刻みにこだわり、家の中の空気がおいしいなと思える家づくりを行っています。

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