和歌山や南大阪で地産地消の家、
地元の自然乾燥された紀州材を
大工さんの手刻みで建てる木の家、
設備に頼らない、建築でできることを
考えて、安心、安全な家を信念をもって
おこなっている、和秋建設の前田です。
材料の高騰やナフサの問題などで
いろんな問題が出ている中で
大切にしたい
家づくりの考え方(思想)を数回に分けて
伝えたいと考えています。今回は二回目です
私たちが使っている木材についての話になります
天然乾燥の紀州熊野材
環境にやさしい自然乾燥材を
「木は、切った後も生きている」——そう言われても、
ピンとこない方が多いかもしれません。
しかし、木材の乾燥方法によって、
完成後の家の性質は大きく変わります。
現代の木材流通では、短期間で乾燥を終わらせる
「人工乾燥(KD材)」が主流です。
高温の乾燥機に入れることで、
素早く木材に含まれる水分(含水率)を下げることができます。
一方、和秋建設が使うのは時間をかけて、自然に乾燥させる「天然乾燥材」。
手間と時間がかかる、あえての選択には、それだけの理由があります。
1. 乾燥の方法が、木の性質を決める
高温人工乾燥は短期間で含水率を下げる反面、
木の細胞を壊してしまうことがあります。その結果、
木本来の粘り強さや油分が失われ、
脆くなることも。天然乾燥は時間はかかりますが、
木の組織を傷めずにゆっくりと水分を抜くため、
木が本来持つ強さと粘り、色艶をそのまま保てます。
2. 香りと呼吸が、暮らしを包む
天然乾燥材は、木の香りと調湿性能が豊かです。
紀州熊野の杉や桧の芳香は、
人工乾燥で失わせるのはもったいない、いい香りです。
木材は室内の湿度を自然に調整する効果も期待できます。
「木の家は気持ちいい」という感覚の多くは、
この天然乾燥材のはたらきによるものです。
3. 環境への配慮が、未来につながる
人工乾燥には大量のエネルギーが必要です。
天然乾燥は太陽と風という自然のエネルギーだけで完結します。
地元紀州で育ち、自然の力で乾かされた木材を使うことは、
地域の森を守り、CO₂を固定し続けることにもつながります。
環境にやさしい選択が、住む人にも、地球にも返ってきます。
結論:時間をかけて育てた木だから、時間をかけて乾かす
紀州熊野材は、数十年という時間をかけて紀伊山地で育ちます。
その木を急いで乾かして使うのは、もったいない話です。
木の力を最大限に引き出すために、私たちは焦りません。
時間を味方にした家づくりが、和秋建設の流儀だと考えている前田なのでした。



昭和39年5月29日生まれ
一級建築士
一級施工管理技士
宅地建物取引士
和歌山県和歌山市生まれ
地産地消の考えのもと全国に誇れる資源の紀州材を環境に優しい自然乾燥で大工さんの手刻みにこだわり、家の中の空気がおいしいなと思える家づくりを行っています。
