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軒と子庇

和歌山や南大阪で地産地消の家、

大工さんの手刻みで建てる木の家、

設備に頼らない、建築でできることを

考えて、信念をもって家づくりを

おこなっている、和秋建設の前田です。

 

本日の和歌山は良く晴れて

気温も上がりそうな雰囲気が朝から感じ取れます。

本日の最高気温は32℃の予想になっています。

 

これだけ年々、夏が暑くなりすぎて体がこたえてくると

暑さ対策を建築で出来ることは何なのか考えてしまいます。

 

断熱性能は上げることはもちろんですが

軒を出したり庇をつけたりすることも

非常に効果があります。

 

屋根の形は、切妻で仕上げています。

南面の軒は軒樋先で1450mm、北面900mm

ケラバ(東面、西面)は600mm出しています

 

1Fのリビングの掃き出しのサッシの上部にも

軒を出して、なるべく夏の日射を遮へい出来るように工夫しています。

 

日射しを遮るだけではなく、

昔からの先人たちの知恵で

軒の出には、直射日光や雨、雪などから外壁を守る役割があります。

日本は四季があり気候の変化が大きい国です。しかし昔の日本家屋は、

今の家のように断熱性や気密性が高くありませんでした。

そのため軒を長く出して日差しや雪などを防ぎ、

さらに木戸、縁側、障子などを活用し、屋外の気温の影響を直接受けない工夫がされていました。

 

小庇(こひさし)をご存じでしょうか?

建物の小窓の上についている小さな屋根のことで、

「霜よけ」と呼ばれることもあります。見た目は小さいですが、しっかり効果を発揮します。

1 サッシ窓の漏水対策

2 小雨でも窓を開けておくことができ

3 建物の汚れを防ぐ

4 夏の暑い日差しを防ぐ

タニタの子庇です。出幅は180mmしかないですが

効果はあります。

現在建築中の事務所の南側の窓の上部につけている

アルミ製の子庇です。出幅は300mmになります。

 

軒ゼロ住宅が増えている理由は?

近年「軒ゼロ」住宅が増えています。軒ゼロとは、軒の出がない状態を指します。

軒ゼロが増えているのにはどのような理由があるのでしょうか?

「軒ゼロの家は凹凸が少ない外観になります。シンプルモダンですっきりしたデザインが好みの人が増えてきているのが理由だと思います。

あと家は基本的に凹凸が少ないほど、建築費用を抑えられる傾向があります。

軒ゼロにすれば、その分の材料代や手間をカットでき、

工期も短くできるのがメリットです。近年建築費が高騰している都会では、

コスト面から軒ゼロを選ぶ人も多いのだろうと思います。

この暑い夏を乗り切る為、建築で出来ることはコストのこともありますが

メリットを伝えながら提案するようにやっている前田なのです。

 

軒の出ている切妻の家はやっぱり奇麗です。

 

 

代表取締役 前田 純
株式会社和秋建設前田 純(まえだ ひとし)

昭和39年5月29日生まれ

一級建築士
一級施工管理技士
宅地建物取引士

和歌山県和歌山市生まれ

地産地消の考えのもと全国に誇れる資源の紀州材を環境に優しい自然乾燥で大工さんの手刻みにこだわり、家の中の空気がおいしいなと思える家づくりを行っています。

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