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上棟に向けて大工さん頑張っています

和歌山や南大阪で地産地消の家、

大工さんの手刻みで建てる木の家、

設備に頼らない、建築でできることを

考えて、信念をもって家づくりを

おこなっている、和秋建設の前田です。

 

毎日暑い日が続きます。

東岸和田の家の上棟が7月27日に

決まりました。

 

基礎工事のベースコンクリートを、明日打設予定です。

ベースコンクリートが乾燥したら、引き続き立ち上がりの型枠組み、

アンカーセット後、立ち上がり部分にコンクリートを打つ予定で進んでいます。

 

また上棟に向けて

加工場で構造材の墨付け

手刻みを、乾棟梁含め、大工の皆さんが

暑い中進めてくれています。

 

加工場いっぱいに杉の香りが

漂っています。

 

現在、木造で建てられる家のほとんどが

工場で木材加工し、現場で組み立てる

プレカット工法で行われています。

 

和秋建設では、自然乾燥された紀州材を

構造材に使っています。

 

一本一本の木材は集成材と違い

それぞれ癖を持っているので

大工さんが目利きをしながら

癖を読んで墨付けを行い

刻んでいきます。

 

1 垂直材、柱などは、木材の根本を下にして使う。

2 乾燥して曲がりそうな木材は、乾燥と共に

家が内側に締まっていくように使う。

3 化粧梁など見せる木には木の表が見えるようにする。

4 大きく色の個体差がある木材が隣り合わせにならないように

気配りする。

などプレカットでは、木材の特性を読んだり気配りすることはできません。

 

また接合部の仕口などは単に接合するためにだけでは

なく意匠的に優れたものが多いので

場所によって仕口や継手を変えたりしています。

 

匠の技を持つ大工さんの技の継承を残していきたい。

 

安定した品質の木材(集成材や人工乾燥材)

で大量に生産されるシステムとして生まれた

プレカットが

弊害になってきたと私は考えます。

 

プレカット自体否定するつもりはありません。

適材適所で利用したらいいのだとは思います。

 

私自身の家も、大工さんの手刻みで建てました。

プレカットしなかった理由はあります。

 

刻める技量のある大工さんであれば自分の家を建てる時、

手刻みするのが、めんどくさいと思われたら仕方ないですが、

きっと手刻みすると思います。

 

現在、加工場で刻んでくれている乾棟梁の家も

自分で墨をつけて、手刻みして建てています。

 

自然乾燥の木材を使うので

手刻みが一番合っていると私は思っています。

また複雑な木組みや木目を美しく表したりできるのも

手刻みの醍醐味です。

 

一番に思うことは、大工さんの伝統技術を

継承していくことが大切だと

私は思っています。

 

木の家、木材を見せる仕事をする以上

階段もプレカットしないと

かけられない大工さんも多い昨今

あと10年もしたら

手刻み出来る大工さんが

いなくなる危機感を抱いているのも

事実です。

 

上棟が終わると

また新しい有田の現場の自然乾燥材が

加工場に入ってきます。

 

時間はかかりますが 本当に良いものは

続けていきたいと願う

前田です。

 

 

 

 

 

 

 

代表取締役 前田 純
株式会社和秋建設前田 純(まえだ ひとし)

昭和39年5月29日生まれ

一級建築士
一級施工管理技士
宅地建物取引士

和歌山県和歌山市生まれ

地産地消の考えのもと全国に誇れる資源の紀州材を環境に優しい自然乾燥で大工さんの手刻みにこだわり、家の中の空気がおいしいなと思える家づくりを行っています。

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