和秋建設、前田です。
とうとう12月に入りました。
気温も低くなってきて、冬の季節が到来をかんじるように
なりました。
ダウンのベストから長袖のダウンに着替えました。
風邪やコロナにかからないように、
気を付けながら仕事に励もうと思います。
また今日の朝の試合で、日本がスペインに勝ちました
元気をいただきました。
本日の話は、和秋建設では新築以外に古民家改修を
しています。その中で、
「住み継ぐ家」について話したいと
思います。
新築ばかりではなく、どうしても先祖代々住んでいる家
を直して住み継ぎたいという想いの施主様もいます。
耐震診断をした結果低い数値の為仕方なく、解体して新築を建てると
いう流れもよくあります。
私には古民家改修で心に残っている現場があります。
昭和40年代に建てられた家だったのですが、
初めて見たときはいい家だな、何とか残せるお手伝いが
出来たらと思ったものです。
設計は奈良県の古民家改修の第一人者の藤岡建築研究室の
藤岡先生でした。
施主様からは水回りを使いやすく、
少し薄暗いので明るくして欲しいとの要望でした。
また残せて使えるところは出来るだけ生かして欲しいとのことだったので
藤岡先生と現場で何回も打ち合わせをしたのを思い出します。
至る所に残っている、愛すべき職人仕事の痕跡を
最大限に生かす手法は私も大変勉強になりました。
応接室は美装しただけです。
玄関は壁を砂漆喰で塗り替え木部を荏油で仕上げました。
屋根の瓦は葺き替えました。
庭からみた和室です
お風呂とキッチンは全面改修しました。
現代的な使い方をしながらも、
かといってモダンになりすぎないないよう
せっかくの日本家屋の趣は生かしたい
という施主様に出会えたこと
またその心意気を当時は感じながら仕事をしたのを
思い出します
また古民家改修なのでとくに大工さん、瓦屋さん、左官屋さん
木製建具屋さん、の技量の高さも問われるなあとも思いました。
私が住む和歌山市内は戦争の時和歌山大空襲の影響もあり
古い建物はあまり残っていません。
郊外や和歌山市以外はたくさん残っています。
施主様の想いもありますが、永く続いてきた暮らしの魅力と
優れた木の文化を今に息づかせ、最大限に生かしながら
これからも住み続ける家をつくる
それが「住み継ぐ」ことだと教えてもらった
事を昨日のことのように思い出す前田です。
昭和39年5月29日生まれ
一級建築士
一級施工管理技士
宅地建物取引士
和歌山県和歌山市生まれ
地産地消の考えのもと全国に誇れる資源の紀州材を環境に優しい自然乾燥で大工さんの手刻みにこだわり、家の中の空気がおいしいなと思える家づくりを行っています。