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御幣

和歌山や南大阪で地産地消の家、

大工さんの手刻みで建てる木の家、

設備に頼らない、建築でできることを

考えて、信念をもって家づくりを

おこなっている、和秋建設の前田です。

 

明日は天候も良いので、東岸和田で予定通り上棟式を行います。

上棟式に向けて、色々な段取りを進めて行かなければなりません。

その中の一つ、かかせないのが御幣作りです。

 

全国一律に作り方は決まっているようではなく、

調べてみると、上棟の際に使われる御幣は地域によって様々なのですが、

一般的に板に両紙垂れを挟み、扇子や水引で飾られた縁起物で、

京都では「おかめの面」がついている事が多いみたいです。

他にも、扇子に縁起物の鶴などが描かれたものもあるみたいです。

 

和歌山ではおかめの面をつけた御幣は私は

今まで見たことはありません。

 

御幣は工事の安全と家内の繁栄を祈願するもので、

棟が上がった際、大工の棟梁が一番高い位置にかかげます。

上棟後は家の屋根裏に祀ります。

 

上棟日当日に必要な為、スタッフが真心こめて作成します。

三尺(約1m弱)の板に施主名、施工者、建築日等を書き

両紙垂れを挟み、扇子や水引で飾って仕上げます。

 

これで完成になります。

昨今、御幣に使う板も時代が変わってきて

米栂で作っているところもあるみたいです。

 

和秋建設では、御幣の木も構造材と同じ紀州材の桧の

無地材を使って作っています。

 

縁起物なので、いつも使っている木材と同じところで

育ったものを使いたいという思いが強く、

木だったらなんでもいいのではと

思うかもしれないですが

これも私のこだわりです。

 

工事の安全と家内の繁栄を祈願いたします。

昔から続いている事ですが、

場合によっては上棟式を行わない例も

時代の流れなのか、この頃あるのは事実です。

 

私としては、作り手と施主様みんなで祝い

工事終了までの安全を願う気持ちを共有することが

出来る儀式になりますので、

時代が変われど建築屋として残して

いかないことだと感じています。

 

人の手で作られた御幣を見て

そう感じる前田でした。

 

 

 

 

 

 

代表取締役 前田 純
株式会社和秋建設前田 純(まえだ ひとし)

昭和39年5月29日生まれ

一級建築士
一級施工管理技士
宅地建物取引士

和歌山県和歌山市生まれ

地産地消の考えのもと全国に誇れる資源の紀州材を環境に優しい自然乾燥で大工さんの手刻みにこだわり、家の中の空気がおいしいなと思える家づくりを行っています。

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