4月くらいから、巷で噂になっていたウッドショックのお話をしたいと思います。
思っていたより5月に入り、如実に建築関係では影響が出てきました。
特に外材の値上がりと木材の需給がひっ迫しています。
プレカット会社が見積価格や納期を示せない状態が起こっているみたいです。
どうしてこんなことが起きたのか、コロナ禍でのコンテナ不足(輸入タイルにも欠品)
などの影響が出てきています。
アメリカやカナダの新築需要の増加、中国の経済回復などに伴う木材の需要増など、一つの要因でこんなことが起こったのではないと思いますが、私個人が思うのは、外国産の木材に頼りすぎた日本の家づくりにあると思っています。
外国の木材に頼りすぎて、国内新築の柱材、6割が外材か外材の集成材です。
横架材(梁、桁)に至っては国産材の占める割合は1割程度らしいです。
外国の木材がないのであれば 先進国の中でも森林保有国である私たちの国自身が用意したらすむのではないかという意見も出てきそうなのですが、私が今まで地元の木材を20年近く使って見ていた感じでは、山側、製材所側を含め外材の値段の安さ、人手不足など長い間に手足をもがれ一定量の供給しかできない状態になっているのが現状です。
そんな中、一番に困るのは家を建てたいと思う人たちに高くなった材料費がのしかかってくることだと思います。
今一度改めて国産材ひいては地元の材(和歌山であれば紀州材)が見直される機会になればいいのではと思っています。
次回 当社の木材の現状をお話します。
地元の紀州材を自然乾燥した横架材です。
手加工しているので 柱に墨付けの番号が見えています
加工が終わり 棟上げ待ちの材料です。
昭和39年5月29日生まれ
一級建築士
一級施工管理技士
宅地建物取引士
和歌山県和歌山市生まれ
地産地消の考えのもと全国に誇れる資源の紀州材を環境に優しい自然乾燥で大工さんの手刻みにこだわり、家の中の空気がおいしいなと思える家づくりを行っています。