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高気密、高断熱住宅で思う事

和歌山や南大阪で地産地消の家、

大工さんの手刻みで建てる木の家、

設備に頼らない、建築でできることを

考えて、信念をもって家づくりを

おこなっている、和秋建設の前田です。

 

最近の家の価格が高騰している原因には

建築事態の質の向上の影響も多々あると感じています。

 

高気密、高断熱化を目指す国の方針に合わせ

断熱等級4が最高ランクでしたが、

2022年頃から等級5,6,7と基準がどんどん高性能化しています。

 

それに合わせ住宅機器も、エコキュートやエアコンなど

省エネ機能を備えた機種も沢山で出ています。

 

Panasonic製エコキュート(対応機種は限られています)は太陽光発電と

組み合わせ、ソーラーチャージという機能を使い

余剰電力で自家消費し、エコキュートで効率良くお湯を沸き上げることが

実現できる商品も出ています。

 

高性能化が進み、サッシなども複合サッシから樹脂サッシに変わって

きています。ガラスも複層ガラスからトリプルガラスに流れがきていて

すべてのものが価格上昇の中で

さらなる建築の高性能化で価格上昇に拍車がかかっているのでは

と思ってしまいます。

 

 

高気密化、高断熱化で

性能アップするということは

性能の数字が上がるのは当たり前のことですが

それと同じく建築費自体も自然と上がってきます。

 

それに伴い、建築できる人も限られてくると感じています。

最近自宅の近くで高気密、高断熱の家が

建ちました。

南面は窓がありますが、

その他の窓が少ないのと小さいのには

少し戸惑いを感じました。

 

窓が小さいほど、高断熱に有利にはたらくことは

わかりますが、窓を開けて換気したり

季節の中間期に窓を開けて風を感じたり

窓を通して見える景色も良いもんだと思っている私にとって

高性能化が進むことに少し違和感も覚えます。

 

性能を上げた方が、住む人にとって

快適に過ごせる確率は上がりますが

閉鎖的になる危うさもあると感じています。

数字だけを追っているのであれば

理解できますが。。。

 

丁度いい住み心地の家の性能は

どれくらいだろうとも

考えてしまいます。

 

「足るを知る」・・・ 身分相応の満足を知ること。

 

身分という言葉を聞くと、

社会的な地位を連想するかもしれませんが、

このことわざでは自分の置かれた立場や今の状況などを指しています。

「足る」とは、十分であること・満たされていること。

それが身分(自分の今の状況)にふさわしい満足感、という意味を表しています。

 

私が好きな言葉ですが

家も住む人それぞれ違うと思うので

住み心地やどれだけ住む家に満たされるのか

性能を追うばかりではなく

ほどほどのよい着地点を探っていきたいと

考える前田です。

 

代表取締役 前田 純
株式会社和秋建設前田 純(まえだ ひとし)

昭和39年5月29日生まれ

一級建築士
一級施工管理技士
宅地建物取引士

和歌山県和歌山市生まれ

地産地消の考えのもと全国に誇れる資源の紀州材を環境に優しい自然乾燥で大工さんの手刻みにこだわり、家の中の空気がおいしいなと思える家づくりを行っています。

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