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木の家1

和歌山や南大阪で地産地消の家、

大工さんの手刻みで建てる木の家、

設備に頼らない、建築でできることを

考えて、信念をもって家づくりを

おこなっている、和秋建設の前田です。

 

本日は和歌山県の林業振興課の人とお話しした時に、

考えたことです。

 

林業振興課の人たちは紀州材の普及の事や、

和歌山の製材業者さんの支援をしたりと

和歌山の林業についていろいろ考えてくれています

 

ピーク時の時より製材業者の数もずいぶん減った

話を聞きました。

外国の木材(米松)やホワイトウッド(欧州唐檜)の集成材が

出回ってからは、製材業者さんは製材屋さんから

外材の2次製品を扱う木材屋さんに変わって

きました。

プレカットも普及して和歌山県の調べによりと95%くらいが

プレカットになっているみたいだと教えてくれました。

 

昔は当たり前にやっていた、 同じ気候風土で育った木を

使って建てることがこれほどまで衰退してきている、

と改め考えさせられました。

現在主流の集成材 (断面寸法の小さい木材を接着剤

で再構成して作られる木質材料)や

合板などは大量の接着剤を使っています。

 

地元の製材所を駆逐してきた外材の集成材、

コストのことだったり

時代の流れでしょうがないことかもしれませんが

近くの山の木で家をつくるということが

これほど難しいことになるとは

私自身も衰退するスピードの速さに、

改めて考えてしまします。

 

昔はよくやっていた製材業者さんも現在

開店休業中みたいなところも多くなってきています。

 

ハウスメーカーのコマーシャルで

集成材を使っている家を木の家と

宣伝したりするのを見て

確かに集成材でも木の家には

間違いないけれど、

でも私は地域の木を使って

つくるのが木の家だと思っているので

ちょっと違うなと少し違和感を感じます。

(杉の森)

 

小さな工務店がそれをを続けることが、

どれほどの影響力や普及率を高める

力になるかわかりませんが

(もう手遅れだと思うことも多々ありますが)

 

粘り強く やり続けて和を広げることが

和歌山の山を守る、地域を活性する力に、

なると信じて疑わない前田です。

 

代表取締役 前田 純
株式会社和秋建設前田 純(まえだ ひとし)

昭和39年5月29日生まれ

一級建築士
一級施工管理技士
宅地建物取引士

和歌山県和歌山市生まれ

地産地消の考えのもと全国に誇れる資源の紀州材を環境に優しい自然乾燥で大工さんの手刻みにこだわり、家の中の空気がおいしいなと思える家づくりを行っています。

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