• 多様性

    2022.11.10

    和秋建設の前田です。442年ぶりの皆既月食&惑星食

    皆さんは鑑賞されましたか。私は見せてもらいましたが

    TVが報道していた織田信長も見た?と

    いうニュースを見てもう一つピンとこなかったです。

     

    本日の話は、毎日飲むビールを買いに行ったときにふっと思ったことです。

    スーパーのビール売り場に行くと、何種類くらいのビールが

    あるのかと思うほどたくさんのビールがならんであります。

     

    ビール 発泡酒 クラフトビール 糖質0やプリン体カットや

    その人その人にあわせた、まるでカスタマイズされたかのように

    思うほどの種類があります。

     

    その中でも私が飲んでいるのは キリンの一番搾りの糖質0にです。

    血糖値が気になりだして、糖質0のビールも種類があるのでいろいろ

    試した結果 一番搾りの糖質0に落ち着いて長らく飲んでいます。

     

    仕事が終わり、家に帰り今の時期 鍋料理が多いので

    ビールとお鍋、最高の組み合わせで 一日の疲れをとるのに有効な

    方法だと思っています。一日2本と決めていますので。

    あまり飲みすぎるのも体に良くないと思っていますが。

    ビール種類の多さにびっくりします

    私が子供の頃は親父の飲んでいたキリンラガービールがメインで

    それほどの種類がなかったように思います。

     

    またスーパーでお菓子コーナーに行っても

    ポテトチップス一つとっても昔はカルビーのポテトチップスの塩味がメインで

    今みたいにいろんなメーカーのいろんな味の種類がなかったので

    買う側からしてみればどれを選ぶかその時に迷ったりなんだリすることが

    おおくなってきます。

     

    私たちの家造りも 施主様のニーズによって

    いろんなことを決めるにあたって

    キッチンやユニットバスでも選ぶ選択肢が多いのは

    良いことでもありますが、決めるということでは悩む数もおおくなってきていることが

     

    本当にいいことなのか

    多様性という考え方のところで

    もう少し絞った形でもいいのではと思ったりもします。

     

    使う断熱材にしても 施工側で決めるところのところも

    何を使うか 性能面 価格面、頭を使うところです。

     

    情報量が多い分 決断することも多いので 考える時間がいるだけ

    疲れます。

     

    施主様も同じ思いをしているのかなと考えたりします。

    もうすこしシンプルになれば

    選択肢が絞れればと 一番搾りを飲みながらちょぴり考えてしまう

    前田です。

    会社で仕事しているところ自撮り写真です。

     

     

  • 断熱改修

    2022.11.09

    和秋建設の前田です。

    日々仕事に追われる中、何とかブログを続けていけるのも

    同じ仲間がいてるからというところが大きなと思う今日この頃です。

     

    本日の話は断熱改修のお話です。

    このごろ相談もよくもらいますが

    新築ではない既存の建物が冬に寒いので どうにかならないものか

    という相談をもらうことがあります。

     

    窓 床下 壁 天井とすべてにおいて改修すればいいのはわかっていますが

    今回お話したいのは一番リーズナブルで効果が大きい改修の話です。

     

    なんといっても家の中で夏が熱い 冬が寒い 熱の出入りが一番多い場所は

    窓になります。

     

    窓からの熱の流入出比率では夏は窓から入ってくるのが74%

    冬に窓から出ていく熱は52%くらいになるそうです。

     

    昔のサッシの性能はそんなに高くありません

    またガラスも単板ガラスが多く

    20年くらい前の家で複層ガラスが入っている家をチラホラ見かけます。

     

    私の家も築20年で今回 お客様に説明できるように

    (自分の家で実験しておけば説明しやすくなると思い)

    断熱改修させていただきました。

     

    内窓の入るところはすべてYKKの樹脂の内窓プラマードUを設置して

    どうしても内窓を設置できないところはガラスを真空ガラスの

    スペーシアに入れ替えました。

     

    (洗面所の窓です。昔のジャロジー窓を設置していて

    冬場は非常に寒かったです)

    リビングの窓です

    今回玄関の木製ドアも

    入れ替えました、

    ガラスは高性能なLow-E複層ガラスで空気層には

    アルゴンガス入りで実施しました。

     

    今年の夏は、いつもの年より厚さはだいぶましになり

    冷房のエアコンがよく効くように感じました。

     

    なので今年の年末から来年の2月末くらいまで

    冬の朝のリビングの温度がどのようになるか測定したいと思っています

    今年1月2月の改修前の室温も測定済みなので

    くらべられたらと思います。

     

    多分一番効果的な断熱改修方法だと思います

    もっと予算に余裕があれば床断熱 天井断熱 壁断熱とグレードを

    アップすればいいのですが。

     

    またうれしいことに 内窓を入れたことによって

    防音性も上がり 外からの音が約15㏈程度 低減するといわれています。

    (人間の耳は、10㏈下がれば、音が半分に減ったように感じると

    言われています)

    遮音効果も上がるので。快適に過ごせます。

     

    一番熱の出入りするところを見直す

    効果的です。

     

     

     

     

     

     

     

  • 打合せしました

    2022.11.08

    和秋建設の前田です。

    営業的な話でこのごろ新規の新築のお客さんは

    問い合わせを含め減っているという話を

    同業者さんからも聞いたりします。

    現実に年が明けてから仕事は減ってくるのかな

    と思っていますが、

     

    またコロナの影響で、長らく完成見学会や

    勉強会など大々的に開催することを

    見合わせてきました。

     

    地道にホームページから

    お問い合わせしてもらい、会社に訪問していただき、お話をするというのが

    今一番多い営業の形になります。

    年明けからは待ちではなく攻めようと考えています。

     

    今月から着工する岩出の平屋の住宅は完成後

    久しぶりに見学会を開催する予定で進んでいます。

     

    そんな中 ホームページに新規のお問い合わせがあり

    会社からは遠方になりますが

    わざわざ打ち合わせに来ていただきました

    事務所2階の打ち合わせスペースで

    今まで建築した建物のアルバムを見ながら

    説明させてもらいます。

     

    一応 和秋建設の中では車で一時間以上かかる

    現場は基本お断りしています。

    交通費やメンテのことを考えて特別な理由がない限り

    施主様にデメリットが生まれてくるので

    今回の施主様は一時間以内で現場に行けますので

    お話させていただきました。

     

    「木の家がいいです」一番初めに言われた言葉です。

    この頃のお客さんはよく勉強している人が多く

    私たちもびっくりするぐらい知識を持っている人も

    多くなってきました。

    たまにこちらがたじたじになることもあります。

     

    私たちも勉強して、説明できるように

    ならないといけないといつも思っていますが、

    打合せするたびに勉強になる事柄も多く日々勉強だと

    考えています。

     

    勉強して 知識を持ち自分の考え方を明確にして

    来てくれているので逆にこちらのアピールをするのではなく

     

    どんな家の希望なのか教えてもらえますかと言って

    話を聞く機会が増えてきました。

     

    今回の施主様も 希望とこだわりがはっきりしていて

    1木の家に住みたい

    2キッチンを製作したい 造作キッチン

    3間取りも自分で考えて出来上がっている

    4お風呂もユニットバスのハーフユニットを使い

    壁に桧の板をはりたい

    5外壁を左官仕上げで仕上げたい 等々

    強い意志をもって こだわりを説明してもらう中で

    どれだけその気持ちにこたえていけるのかを

    お話させていただきました。

    初めて出会って、これからの話になっていくかと

    思いますが、前を向いて

    進んでくれたらと思える こだわりを持った施主様でした。

    ありがとうございました。

     

  • コロナ融資で思うこと(資金繰り)

    2022.11.07

    和秋建設の前田です。

    今回のお話はコロナ融資と資金繰りのお話です。

    少し経営者的な話します。

    コロナ融資を受けて2年と少し経ちました。

    その頃は金利ゼロ、保証料ゼロというとてもありがたい

    融資が受けられたと感じました。

     

    その当時私含め多くの経営者が借りたコロナ融資だったと思います。

    元金の据え置きもできましたが、借りた翌月から

    元金返済は始まっています。頑張って返済しています。

     

    金利ゼロは3年間 据え置きも3年というところが多いと話で聞きましたが

    会社を経営して来年の2月で丸10年がたちます。

     

    ふりかえると開業当初は資金繰りも大変だった思い出がたくさんあります。

    初めて借りた新規開業資金の契約書に印を押す時に手が震えたことを

    今でも忘れることはできません。

    業種によっては違いがあると思いますが、

    建設業なので、お金が入ってくるまでの 立替支払いが多く発生します

     

    協力業者の皆さんには待ってもらうわけには絶対いかないので

    きっちりと資金繰りの工面をして支払いを行ってきました。

     

    毎月20日に締めて25日までに届く請求書に関しては

    翌月25日に皆さんに振り込んいます。

     

    そんな毎月の繰り返しですが、

    この間支払い終わったのにもう今月請求書きてると思うことが

    多々あります(1カ月が資金繰りのスパンで考えると短く感じます)

     

    支払いに関してはいろいろ

    苦労もありますが こればかりは大きい会社であれば

    経理部門などががあり従業員がやってくれる会社もあるかもしれませんが

     

    中小零細弱小家業である私の場合

    は自分自身でやるしかありません。

    会社経営で自分で建設業を続けていく中で

     

    地元の木材を使って 施主様に信頼してもらい

    魅力的な木の家を提供していけるのも

    最終的に会社が健全に存続してこその話になってきます。

     

    以前は借金することが悪いことのように私自身思っていましたが

    会社を守るための借金は必要悪のようなもので

     

    返せる予定であるのであれば会社に現金があるほうが

    良いと思うように商売初めて10年たってやっと

    資金繰りも当座貸越も組んでもらえたりしたので楽になって

    きたように思えるようなってきました。

     

    営業して仕事を取るのも社長の仕事ですが

    資金繰りも大切な社長の仕事だと思っています。

     

    滞ることなく借りる返すの繰り返しができたことが、始めた頃より

    経営者として成長させてもらえたのだと思えるようになりました。

     

    継続は力なりです。

     

     

     

     

     

  • 小さな庭

    2022.11.06

    和秋建設の前田です。

    ところで私の名前は純と書いてひとしといいます。

    小さいころはみんなにひとっちゃんと呼ばれていました。

    でもいつも新学期になって新しい担任の先生に

    前田純 まえだじゅん君と言われれ、違いますひとしですという

    毎年の繰り返しでした。

    名前の由来は、小さいころに親父がなくなったので

    聞いていません、母親に聞いても親父が勝手につけて

    意味も聞いてないとのこと 真相はわからずじまいです。

    そんな和秋建設の親父(前田)のブログ

    この頃は老眼がつらくなりました。

    さて本日のお話は小さな庭の話になります

    家の打ち合わせをして設計して見積して

    着工していく流れで、私たちはいつも

    たとえ小さくてもいいから庭をつくりましょうと提案しています。

    近頃分譲地に行くとカーポートをつけて緑無しの

    コンクリートの土間だけという家もよく見かけたりします

     

    施主様の考え方で、木に虫がつくのが嫌で、葉がおちて掃除したりと

    手間がかかるので植栽は植えないでほしいという施主様もいらっしゃいます。

     

    無理強いはしませんが、根気よく道路に面している敷地内に

    小さくてもいいから木を植える

    家の庭もみんなの庭 と考え みんなの輪が広がれば

     

    建築家の(趙 海光)ちょう うみひこ さんは

    「個人の家の庭は町に広がる緑のネットワークの一部分なのだと考えるのです」

    と言っています。

    建築資材の高騰の問題で総額の予算が高くなり

    庭にまで予算回す余裕がなくなってくることなど現実問題ありますが

    (会社の前も 小さな庭 ネットワークの一部だと考えました

    提案する前に自分のところからです)

    (前面道路に沿った小さな庭 小学校の通学路になっています。

    子供たちがその横を通学してくれています。)

    (玄関ドアの目隠しを兼ねた小さな庭です)

     

    (道路から玄関アプローチにかけ植栽を植えています)

    そのような家を一軒一軒作っていくことが

    町をつくっていくことにつながっていくと私は信じています。

    少しの庭 少しの緑が

    風景を替えていき 前を通る人の心をやさしする

    心豊かにみんなでなっていく等々 家をつくりながら

    そんなことができたらと考え

    いつも小さな庭を作りましょうと提案しています。

     

     

  • 木の家にすむこと4

    2022.11.05

    和秋建設の前田です。ブログを書いていますが、

    おしゃべりするような感じで書けたらいいのですが

    なかなか文書を書くのは難しく

    文書を書くことを仕事にしている

    コピーライターさん達は大変だなと思います。

    もう少し私に文才があれば

    良かったのにと考えたりしますが

    私は私、自分の言葉で下手なりにも思いを伝えていけたらと

    考えています。

     

    前回の続きで、

    自然乾燥を行ってくれる製材所さんとの付き合いが始まりました、

    今もそうですが、例えばアルミサッシの窓を頼めば

    メーカーと商品名が同じであれば 同じ商品が届きます

    木材になると等級で頼みますが

    同じ材がないのと木がもともと持っている水分量も一本一本

    違うので同じ期間乾燥しても乾き具合に差が出てきます。

     

    初めのうちは、乾燥具合が少し甘い木材も混じっていり

    床板の質も一部悪いものが入っていたり

    返品して根気よく話し合いをして

    言い合いになることもありましたが

    付き合い始めて間もない歴史もない中

    こちらの一方的な良い品物を入れてほしい思いだけを

    押し付けてきた私の考えに

     

    根気よく付き合いしてくれて納品してくれたと

    ふりかえって考えると感謝です。

    人と人、付き合いの長さ、濃さが信頼関係を厚くしていき

    いい方向にどんどん向かっていくことになります。

    今は信頼の鬼になっていますが

     

    またウッドショックの影響もほとんどうけることなく

    すごしてこれたのも株式会社紀州熊野木材さんのおかげでした。

    外材の値段が高騰して皆さんが国産材にシフトする中で

    昔からずっと買ってくれるところを大切にする

    商売人として大切なことを教えてもらったりもしました

     

    建築する住宅でできるだけ木を使います

    一つ一つの材におもいが詰まっていますので

    仕上がりの木材の良さ、温かさ、やさしさなどが伝わるように

    と思っています、

     

    食べるもので言うと 本格的に昆布と鰹節でだしを取るのと

    本だしを使うのとはやっぱり違ってきます。

     

    そんな本質を考えた木を使って建てていくことが

    木の家に住むことを考えてくれる人たち

    自然乾燥された木材を使い、合理化のルールから

    少し外れ手間暇がかかっても理解してくれその木材を使ってくれる

    施主様にこたえることができる

    和秋建設なりの考え方になります。

     

     

     

  • 木の家にすむこと3

    2022.11.04

    和秋建設 前田です。

    地元の木材を使う、その強い思いで活動していくと

    木をいつの時期も伐採して

    人工乾燥の高温の窯に入れて出荷する流れで

    大量生産型の木材の流通ができていて

    昔のやり方(自然乾燥)をやってくれるところがなかなか見つからなかったです。

     

     

    私たちが考えたのは、一般の人はわかりにくいと思いますが

    木材には年輪があり年輪の一つで一年というとらえ方をしますが

    一年間育つ中でも、年輪には冬目と夏目というものがあって

    その冬目と夏目が重なって年輪は出来上がっていきます。

    成長スピードが違うので細い濃いところが冬目でその間の薄いところが

    夏目といいます。

    冬場はじっとして成長スピードも遅くなるので

    色の濃淡が出て一年の年輪として見えるようになります

    昔の山では一年中木材を切ったりしないで

    切り旬というのがあり秋から冬の成長スピードの遅い時期に木材を

    切っていました。

    その木材をじっくり自然乾燥させ

    大工さんに墨付けして手刻みしてもらうのが

    昔のやり方です。

     

    今のやり方だと時間短縮はできますが、一年中木を切って

    高温乾燥して プレカットして出荷する

    どれだけ時間の差があるかは想像できると思います。

     

    どうしても 写真のように自然乾燥は表面に割れが入ります

    人工乾燥材は表面に割れは入らないですが内部のほうで芯割れを起こします。

    芯割れのほうが手刻みする私たちは仕口や継手えをつくる時は嫌なものです。

    また人工乾燥をする際、化石燃料を大量に使いCO2を出しながら乾燥します。

     

    切り旬を考え自然乾燥し地元の材で建つ

    木材運送の距離も地元材なので断然短くなるので

    CO2削減になります。

    家造りでもエコのほうがいいと思います。

     

    そんな時間と手間のかかる自然乾燥材を納入してもいいよと言ってくれる

    製材が見つかりました。

     

    和歌山の那智勝浦の製材所さんで 大型の製材所ではないので

    自然乾燥された材をメインに昔からやっていたとのことでした。

    大型のところは人工乾燥の窯を設置し大量生産をして

    乾燥にかかる日にちの短縮に努めているのと大きく考え方が

    違っていました。(お金もなかったから大型の乾燥機設置できなかっただけだよ

    と笑いながら話をしてくれましたが)

    逆にそれが私たちにとっては良かったことでした。

     

    同じ和歌山で県庁所在地である和歌山市で使ってくれるのならと

    始めは手探り状態で、年間5棟くらいからという話で進んでいきました

     

    大量の木材となると一年前から仕込んでおかないといけないので

    徐々にやっていくことになりました。

    今から16年くらい前の話になります。

    手間のかかることをよく続けてこれたと思います。

     

    山側 製材 その木材を使って手刻みしてくれる大工さん

    地元の木を使って、昔は当たり前にやっていたやり方で

    家をつくるということに共感してくれ同じ思いで集まれたから

    続いてこれたんだと思います。

    でもいろんな問題も起きそのたび乗り越えていくことになります。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

  • 木の家にすむこと2

    2022.11.03

    和秋建設の前田です。

    前回の続きで、私自身現場監督として仕事を

    しているとどうしても設計のことも勉強する

    必要となり建築士の資格にチャレンジして

    29歳の時に一級建築士を取得することができました。

    (大変難しい試験でした。もう一度受験して合格してこいと言われても

    いまは到底無理です。)

     

    それから数年たち、建築士が加盟する団体に入会し(建築士会)

    青年委員会に入らしていただき いろんな勉強する中で、

    なぜ地元にこれだけのいい国産材(紀州材)があるのに和歌山市内でほとんど

    流通していないのだろうという素朴な疑問にぶつかりました。

     

    そんな中、紀州材の良さをみんなに広めるために有志で集まって

    活動していこうという話になり

    「木の家をつくる会」を立ち上げいろんな活動をしてきました。

     

    和歌山県の林業振興課と組んでショッピングモールで普及活動したりして

    普及活動をやればやるほど

    国産材が外材に押されて、和歌山市内では

    その当時ほとんど流通さえしていなかったとを思い出します。

     

    地元和歌山市で国産材を頼んだら、当時は

    九州や四国の材ばかりはいってきましたでした。

    今でも主流はそうですが

    紀州材が他の材に比べて値段も高い傾向見受けられ

    長い間に流通の障害になり出回らなくなっていったのだと思います。

     

    また紀州材というブランディングが東京などで成功して

    生産者も関東のほうを向いてしまったのも地元で普及しなかった

    理由だと思います。

     

    その流れを変えるべく 耐震等級3を取り

    地元の紀州材を無駄なく使えるように考え

    人工乾燥材が主流の中、何とか自然乾燥材に取り組んでくれる製材業者を

    探して大工さんの手加工にこだわり

     

    昔は当たり前のようにしていた地元の木で家を建てるということに取り組みながら

    良いものだから技術屋として地産地消の考えのもと

    普及するためにずっと走ってきました。

     

    途中私たちだけこんな活動して普及に努めても

    山側に及ぼす影響はほとんどないのではないかなど

    自問自答して今の合理化された家づくりに流され

    かかったこともありました。

    自然乾燥を扱ってくれる業者さんとなかなか巡り合えず

    困っていたのですが

    自然乾燥材で安定して納品してくれる

    業者さんとの出会いが訪れ新たな展開が始まりました。

     

     

  • 木の家にすむこと1

    2022.11.02

    和秋建設の前田です。

    今回はどうして紀州材を使った家づくりを

    はじめたのかのお話です。

     

    38年前に建築の専門学校を卒業した私は当時

    設計事務所に行くか、現場監督になって現場に出るか

    悩んでいました。

     

    ゆくさきに設計事務所に行くにしても

    現場のことがわかっていたほうが

    自分の力になるよという言葉を先輩にかけて

    いただいて現場畑に進み

    気が付けばずっと現場一筋で来ています。

     

    当時バブルで住宅も大きい家を何件も経験させてもらいました。

    鉄筋コンクリートの住宅や鉄骨の住宅など当時木造の住宅はほとんど

    担当することなく現場で仕事をしていました。

     

    そんな中、木造建築もやっていきたいなと思っていたところに

    一冊の本に出合いました2002年ころだと思います

    「木の家に住むことを勉強する本」

    この本が私の人生を変えたといってもいいくらいの本です。

    当時定価1980円で売っていたこの本 家と会社に2冊購入して

    何回も読み返した記憶があります。

    今でもアマゾンで購入できます。

     

    またなぜ日本にこれだけの森林があり

    木材に豊かな国なのに外材ばかり使っているのだろうか?

    そんな疑問が生まれてきて不思議に思っていました。

    その当時は国産材の割合は20%を割っていたと記憶しています

     

    素朴に昔の人は

    近くの山の木で家をつくっていました

    同じ気候、風土で育った木材で

    その同じ場所で建てるというのが一般的で

    そのことによって山の循環ができ

    職人さんの技の継承の循環もでき

    職人の技術を生かし、その地域で作るのが

    この本をバイブルにしている私の考え方です。

    (和歌山の紀南地方の 紀州熊野木材の木材置き場です

    那智勝浦にありちょくちょく足を運んでいます)

    外材 集成材 プレカット

    昔ながらのやりかたが、すたれていき

    合理化の名のもと住宅のプレハブ化が進み

    在来工法の木造住宅も手加工がプレカットに替わり

    国産材で頼めば日にちがかかるのが

    外材であればすぐ段取りでき値段も安いので

    昔ながらのやり方が減ってきた現状があります。

    (手刻みされた紀州材 屋根の垂木も杉で

    野縁材や胴縁などもできるだけ細かい材も注文して

    原木を無駄なくつかうことを考えています)

    そんな中 建築士会の青年委員会のメンバーと話していたことが

    ひょんな形で動き始めます。

     

  • 事故が起きるとハットする

    2022.11.01

    和秋建設の前田です。お隣の国、韓国で大きな事故の

    ニュースが流れてきました。

    日本でもドラマ化され人気のあった六本木クラスの

    原作となった韓国版の梨泰院クラスの舞台になっている町で

    起きた事故です。

    ハロウィンで多くの人が集まり、転倒事故が引き金になり

    将棋倒しになり群衆雪崩が起き146人もの人が亡くなり

    130人余りの人がけがをしたということです。

    (たくさんの人が救急車で運ばれました)

    日本人の方も2名亡くなったとニュースで言っていました

    今回お亡くなりなった人達のご冥福をお祈りいたします。

     

    このニュースが飛び込んできたときに2001年に起きた

    兵庫県明石市の明石花火大会歩道事故のことが頭によぎりました。

    この事故の時、警備体制の不備が問題になったのを覚えています。

    今回は警備がついていたのかわかりませんが

    誰もこのような事故が起きるとは考えてはいません。

    現場にいた人たちもまさか自分がと思いもしなかったと思います。

    警備等が問題なくきちんとできていればこのような事故は防げたのでは

    ないでしょうか。

    私たちの建築現場でも事故はあってはならないことです。

    しかし実際事故は付きまといます。

    今年の初めにも、わが社でも労災事故が起きました。

     

    けがをした人は幸い大したことはなくその日に家に帰れましたが

    事故原因を聞くと簡単な人的ミスで安全確認不足が

    原因でした。

     

    今後このようなことがないように協力業者さんに集まってもらって会議を行い

    みんなで気を付けていくように進めています。

     

    事故が起きた時の一報が電話で入ったときは心臓が止まりそうに

    なったのを今でも忘れません。

     

    えてして低層の住宅の現場や、脚立作業など高所ではない作業ほど

    気のゆるみが出て事故が起きてしまいます。

    起きてしまえば本人も大変ですし関係各位に多大な

    迷惑がかかります。

    労災保険や別途労災の割り増し保険も入っていますが

    保険に入っているから大丈夫という問題でもなく、

    日々の声掛けや今回のニュースもみんなで共有していき

    少しでも事故のない現場を目指していく決意です。

     

     

     

     

     

     

     

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