• 新しい断熱等級で思うこと

    2022.10.01

    10月になりました。つい最近まで暑い暑いと言っていたのが嘘のように朝晩かなり涼しくなってきました。
    今日10月1日、国が定める住宅性能表示基準が改正され、新たに断熱等級6.7が新設されます。

    地域によって数値が違い、和歌山市は地域区分6地域になります。
    UA値(外皮平均熱貫流率)は今までの等級4であればUA値0.87
    断熱等級5であればZEH基準のUA値0.6
    断熱等級6であればHEAT20のG2グレードのUA値0.46
    断熱等級7であればHEAT20のG3グレードのUA値0.26
    まで性能を上げないといけません。

    お金をかけて外断熱をして気密性能を上げていけば数値も上がり高性能の家になるのは
    間違いありません。
    どれくらいの性能を目指すのかは住む人(お施主さん)の考え方、施工者や設計者の考え方によっても変わってくるように思います。

    和秋建設の場合、一般住宅を施工する時は構造計算、断熱も計算をしてUAを出すようにしています。
    同じ坪数の家でも形や間取りが違ったり、サッシ、ガラスの種類、断熱材の選定、床断熱にするのか基礎断熱にするのかなどで一軒一軒の数字が変わります。



    どこを目指すのかは、おのおのの考え方ですが、私が思っていることは高性能化するのはお金と手間をかければできますが、費用対効果でバランスの取れているところを目指していくことが大切だと思います。
    現時点では、断熱等級5と6の間位がコスト的にもバランスが取れていると考えています。
    UAでいえば0.5前後。モデル住宅を建てた時、一冬過ごした実体験を加味した上で、これくらいかなと思っています。

    ただ、性能値が最高グレードだから、冷暖房効率が良く、エネルギー消費が抑えられるだけではいい家とは言えません。
    住む人が心地よいと感じるか、機能性、デザイン性に優れているか、性能を最大限に生かして陽の光をコントロールする設計なども重要です。一番問題なのは、和歌山は暖かいから心配ないと言いながら、どれくらいの断熱等級なのか説明ができないところに頼むのが問題だと思います。


    和秋建設の場合、プラスしてびおソーラーという太陽熱を利用した集熱パネルを屋根に設置する場合が多いので更に家の性能値を底上げできると考えています。

    電気代も年々値上げする中で家の光熱費・ランニングコストを押さえるためにも高断熱化するということは住む人・環境に優しいことなのかなと思っています。

    太陽熱を利用しても請求書は送ってこないです。
    有効に活用していきたいと思います。

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