• ウッドショックと紀州材

    2022.10.13

    和歌山市和田で着工している作業場新築工事の木材が加工場に納入され始めています。これから大工さんが墨付けをしながら手刻みの作業に入っていきます。

    今月中に有田川町の木材も入ってきて加工が始まります。いつも地元の紀伊山地の山から出てくる木材を自然乾燥して納入してくれている紀州熊野木材さんには

    感謝しています。

    私が自然乾燥の紀州材を知ってお付き合いを始めてから早いもので17年位になります。

    始めの頃はお互い若く、どれだけ購入してくれるかまだわからない中、木材をストックして自然乾燥の木材を入れて欲しいと

    お願いに行ったことを

    今も忘れられません。同じ気候風土で育った木材を使って同じところで建てる、昔では当たり前に行われてきたことが年々難しくなってきています。

    一年中木材を切り、山から降ろして高温乾燥機に入れて乾燥させるサイクルが今の日本の住宅に使う木材の一般的な姿です。

    また国産材より外材のほうが値段も安かった為、国産材は外材に押されて日本の林業も、衰退していく方向に進んできました。

    私はそんな中でも地元木材を使い、化石燃料を使った乾燥をしない方法で出来ないものかと考え、今の形になりました。

    CO2を出しながら乾燥するのも、外国から船で長距離を運搬するのも、地元の木材を自然乾燥して搬入する方法のほうが地球に優しくエコだと私は信じてやっています。

    また和歌山県で生まれ育つ紀州材は次のような特性を有しています。

    1 色合いが良く、つやがでる。

    2 目合いが良く、素直な木で狂いが少ない。

    3 強度・耐久性に優れている。

    特に強度については、紀州材には「強さ」があると評価されてきましたが、実際にどれくらいの強さがあるのか和歌山県が県の林業試験場にて試験研究を行った結果、

    紀州材の杉の曲げヤング係数の分布は71.6%がE90以上になっています。桧に関しては91.5%がE110以上になっている結果が出ていて全国の基準値を上回っており、

    全国的にみても和歌山の紀州材は他府県の木材と比較しても胸を張って誇れるものだと私自身使った上で感じております。

    ウッドショックの影響で安かった外材が2021年の初め頃、国産材の製材価格の推移で逆転して今では外材のほうが価格的に高い傾向になっています。

    お付き合いしている紀州熊野木材さんの所にも、木材を新規に取引をお願いしたいと言う話も来ているみたいですが、昔からずっと付き合いしているところを優先して基本新規とは

    付き合いはしていないそうです。ウッドショックが終わり国産材より外材が安くなるとまた外材に戻ることが今までにもあったそうなので、

    商売人としては高い時も安い時も、いいものだと思って買ってくれるところに納入したいとの話を聞いて、これぞ本当の商い人の話だと私は感じました。感謝

  • アルバム

    2022.10.11

    和歌山市内で竣工して、写真家の長岡さんに撮影してもらった現場のデーターとアルバムが3軒分届きました。

    和歌山市の府中の家、島橋の家、西浜のクリニックの3軒です。

    いつも竣工した時点で、施主様の了解を得て写真撮影させてもらっています。またそのデーターをもとにアルバムも製作してプレゼントするようにしています。

    新築した時の思い出に残ればという想いで作るようにしています。和秋建設では新しいお客さんに施工作品として見てもらえるようにしています。

    後で見返すと、苦労したことなど思い出すことがあります。

    (府中の家)

    32坪のコンパクトな家の中心にキッチンを配置し、子供に目配りしながら生活を送れるように工夫した家になります。キッチンは大阪のショールームまで行って採用したキッチンハウスのグラフテクトを設置しています。

    (島橋の家)

    自然乾燥された紀州熊野材を使い大工さんが手加工して建築された建物になります。

    屋根の上には和秋建設定番のびおソーラーも設置しています。

    内装も木をできるだけ使いますが、こてこてにならない程度に仕上げています。

    階段下には床下エアコンも設置しています。

    (西浜クリニック)

    和歌山市西浜に完成したクリニックになります。内科、外科、消化器内科が診療科目もクリニックになります。

    消化器内科では最新の内視鏡機器を用いた消化管内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)設置しています。

    住宅と事業用建物とは少し違うところもありますが、施主様にとっては大切な建物になります。一軒一軒違えども我が家の気持ちできれいな現場を徹底して喜んでもらい引き渡し後、大切に使ってもらっていく中で思い出の助けにこのアルバムがなってくれれば幸いだと思っています。

     

  • 2022.10.11

  • 和歌山市和田の現場 地鎮祭x2

    2022.10.10

    本日、和歌山市和田の現場と中之島の現場の地鎮祭を午前と午後で二部制で行わせて頂きました。

    いつも大体地鎮祭は午前中行うことが多いのですが、施主様のご希望で、本日地鎮祭を行うにあたって良い日なのと午後からでもいいと仰って頂いたので、お昼から行わせて頂きました。

    地鎮祭を行う日はいつも写真の本で暦を見て良い日かどうか確認しています。

    (毎年年末に翌年の暦を買っていつも新年を迎えるようにしています。)

    大安や友引だから良い日かというのではなく他の暦の中段や選日、二十八宿吉凶なども見て決めるように

    しています。特に大安であっても、三隣亡や不成就日の日は施主様には説明して回避するようにしています。

    私自身も専門家ではないので一般的な話でと説明しお話させてもらっています。施主様によっては専門家の人に見てもらったりも

    される場合もあります。また本日は大安 ひらく 畢(ひつ)で月の内の上位に入る良い日だと思います。

    また宮司様をお迎えするにあたり、建設予定地の氏神様である神社に来て頂くことにしています。

    最近では、会社によって神社を決めてどこの地域であっても決まったところに頼んだりする場合もあるみたいですが、

    建築される場所で同じ地域に住む人々がもともと信仰していた神道の神様のこと、地元の土地を守る神様のことを氏神(うじがみ)と言います。

    その為、氏神様に頼むように心がけています。また神社によって玉串料の値段も違ったり、お供え物もご準備してくれるのかな、など

    こちらから確認とって施主様にお伝えるようにしています。

    和歌山の場合和歌山県神社庁と打てばホームページがあり、神社を調べればその土地の地域が氏子かどうか書いてあるので

    これを見て調べるのもいいと思います。

    時代の流れで地鎮祭をやらない場合もあります。自分達でお酒で土地を清めますという方もいます。

    時代が変わり地鎮祭も多様化しています。最終的には施主様が納得したうえで決めて着工することだと思っています

    大切なのは先祖を敬う気持ち、その気持ちがあれば氏神様に来てもらう意味も分かると思っています。

     

     

  • カーテン・ブラインド

    2022.10.09

    和歌山市直川で完成した住宅に、カーテン・ブラインドの打ち合わせに行ってきました。施主様が休みの時でないと打ち合わせできないので

    日曜日は比較的打ち合わせで仕事で出る場合が多くなります。

    現地にいつもお世話になっているカーテンファクトリーの津村さんに来ていただき、サンプルもいろいろもってきてもらい現地で見ながらそしえ提案もしてもらいながら、

    私も参加して一緒に決めていきます。外構工事と植栽工事も終わって、引っ越し前カーテンがないと生活がやりにくいので引っ越し前にいつもカーテンは設置するようにしています。

    設置後施主様が購入している家具を搬入していただき、そのあと建築の写真家の長岡さんに写真撮影してもらいその後引っ越しの予定になっていきます。

    カーテン・ブラインドも選ぶ品物によって値段の幅が大きく違ってきます、よく使うニチベイのモナミやハナリ、ハニカムスクリーンなど機嫌よく使ってフルに

    設置すると予算オーバーになることが多いです。ですので適材適所メインのリビングには思うものをつけて各個室はカーテンやロールスクリーンを使ったりとメリハリを

    付けて少しでもリーズナブルに収まるように一緒に努力しています。予算があれば思うものをつけるのもいいですが、皆さん予算も限られた中でやっていますので協力しながら

    進めるようにしています。大体予算的にいつも延べ面積の坪で8000円/坪くらいで収まるパターンが多いです5000円/坪で収まるパターンもありますが。

    昔はいいカーテンをつけると坪 15000円くらいになった家もありますので。いろいろ考えて決めたらいいと思います。カーテン・ブラインドの選び方でいぇやのイメージも

    思った以上に替わりますので、自分自身で選ぶのもいいですが、プロのアドバイスをもらうことはより良い家造りには小さなことかもしれないですが大切なことだと思っています。

    また季節の変わり目で朝晩冷え込むようになってきたので、本日からびおソーラーを冬モードで過ごしてもらうようにお話もしてきました。

     

     

  • 土地探し 大阪

    2022.10.08

    いつもは地元で土地探しということが多いのですが、今回はお客さんが大阪の鳳駅近くですんでいることもあり一緒に南大阪へ土地探しに行ってきました。

    JR阪和線沿線沿いで快速電車が止まる最寄りの駅まで徒歩で行ける条件で探しましたが、鳳駅、和泉府中駅、東岸和田駅、熊取駅と車で南下していくほど

    土地の坪単価が明らかに安くなっていくのがわかりました。施主様の仕事の関係もあり値段の安い高いのではなく徒歩圏内10分くらいで駅ま行けてその間

    ロケーションが優先の為、一緒に駅まで歩いて自分自身も施主様の考えを消化してシュミレーションしたうえで考えて歩かせてもらいました。

    路の広さ、街並みの明るさ、防犯上夜の徒歩大丈夫かなどまた途中のスーパー、コンビニなどの施設の有無も見ながらいきました。

    私自身も20年前に家を新築し先月住宅ローンを完済したのでこれからローンを組んで自分の家を建てる若いご夫婦の施主様を見ていると

    若いのにしっかり目標をもってえらいなと思いました。私の場合親が所有している土地に建てたので、その場所で建てる以外選択肢がなかったので

    一生新しい場所で暮らすための土地探しは改めて大変だなと思いました。 東岸和田駅前、駅舎も高架され東側大きなローターリーもできて近くにスーパーもり

    かなり利便性もよく第一候補は東岸和田になりそうです。

    家づくりの会社ではありますが、土地探しも一緒になって探すようにと思っています。これから住宅ローンの話も進めて土地が明確に決まってから

    家の話になっていきます。住みやすいコンパクトな家になる予定です。もちろん自然乾燥された紀州材、手加工、びおソーラーも載せる予定で進んでいきます。

    いろんな土地見させてもらいました、現地に行ってみないとわからないことも多く土地探しは一緒に見に行くことは大切だと改めて思いました。

     

     

  • 人との出会い 縁

    2022.10.06

    人との出会いは複雑で難しいものですが、知り合って縁ができて人との出会いに喜びを感じることもたくさんあります。

    今回は、和秋建設が前の和歌山市寄合町から現在の和歌山市北新戎ノ丁に引っ越ししてきてからの話になります、

    心機一転事務所移転してから近所になにがあるかなど散策をしているときに近くの紀和駅という駅の裏を歩いている時に

    ノスタルジックな昔ながらの銭湯を見つけて通うようになり、昔ながらの銭湯の癒しに触れながら約一年、休みの時以外ほぼ通わさせていただきました

    毎日仕事終わりに行くのが日課で、着替えとシャンプー、リンス、ボディソープ、髭剃りのお風呂セットをいつもプリウスのPHVに積んでいました。

    いろんなお客さんのお風呂のなかで知り合いになり、また銭湯を運営しているお母さんも気さくに話してくれて、非常に居心地よく過ごさせてもらいました。

    そんなある日突然入口に張り紙が貼ってあり50年間ありがとうございました、今月末で閉店するというお知らせが書いてありました。

    お母さんも高齢になってきてたので、もうそろそろ体力的にもきつくなってきたので締め時だという話でした。

    残り少ない日々もほぼ毎日通わせてもらいだいぶリフレッシュさせてもらいました。

    それから閉店してほどなく解体工事が始まり、広い更地になったなと思っていたころに突然会社に歩いてお母さんが来てくれて

    通っている時から私が地元の木材を使って建築業を営んでいる話もしていたので、

    小さい平屋を建ててほしいと相談に来てくれたのでした。

    それから計画に入りプランを何回も練り直し現在の材料高騰のこともあり予算もオーバーしたのですが

    お互いに努力して折り合いを付け来週10日に地鎮祭をする運びになりました。

    出会って縁があり、予算的には厳しいですが何とか頑張ってやろうと心に誓いました

    一年リフレッシュさせてもらった恩 (夏の暑いときは汗かいたら何回でも汗流しに来たらええよ)と言ってもらったことが

    今でもいい思い出になっています。 地鎮祭終了後地盤改良工事から入っていきます。

    できるだけ早く完成させてお母さんに長く快適に住んでもらえるように頑張ろうと思っています。

    人との出会いに感謝です。

     

  • 定番のびおソーラー

    2022.10.05

    和秋建設で建てる住宅の場合屋根に太陽の集熱パネルを設置する場合が多いです。屋根にガラス面のあるパネルを設置しますので太陽光発電と勘違いする人もあります。

    あくまでも家の断熱性能を高め基礎断熱してべた基礎のコンクリートに日中集熱した温かい空気を送り込んで蓄熱するこので 春や秋が早く来て中間期が長くなり、

    できるだけ自然室温で暮らせる生活を送れるようにできる肝になります。はじめはどれくらい効果があるかわからないと思ったのですが5年前に建てたモデルハウスで

    びおソーラーを設置して実際に一冬使わしていただきこれはいいものだと思ったからこそお客様に進められるようになりました。

    和秋建設の事務所建築の時も屋根にびおソーラーを乗せさせてもらいました。いいのはわかっていたからこそ自社の事務所にも採用させていただきました

    また打ち合わせの時に、ダクトの中間位入口をつくり冬の一番寒いころに、事務所に来ていただき実際に晴れた日に外気温が5度くらいでも配管の中の空気の温度は

    40度くらいになっているのを実感できるようにしています。

     

    早いもので5年前に一棟目のモデルを建てさせてもらって 現在和歌山と南大阪で13棟の屋根の上にびおソーラーを設置させていただきました。

    今月着工の有田川町の現場 来月着工の岩出の現場 今年年末に着工する和歌山市の平屋の家も搭載予定になっています。

    ガソリン価格の高騰などで家の電気代や暖房に使う灯油代など価格上昇が続いていますが。びおソーラーのいいところは雨の日には効果はありませんが

    電気代を節約する効果も期待できると思っています。また太陽熱をたくさん使ったからと言って太陽から請求書も回ってくることがありません。

    システム自体単純でメンテナンスも簡単になっているところも魅力です。過去40年で電気代が年平均2%ずつ上昇しておりまた、

    国のエネルギー政策によってはさらなる上昇す可能性もあります。

    だから建築で断熱性能や気密を高め、建築でもっとできることをしたうえで設備に頼らず「足るを知る」住まいをめざっしたいと思っています、

    またびおソーラーは今の時代に対応できるエコなものだと自負しています。自分自身使って体感して技術屋としていいと思ったものを進めることは

    私の技術屋としてのポリシーです。

     

  • 仕事の相棒

    2022.10.03

    仕事で車で走ることが多いですが、年間2万キロくらい走行しています。車も好きなのですが仕事の車に関しては、

    ずっとプリウスを乗り継いできました、今乗っている車はプリウスのPHVという車になります。会社の駐車場に充電できるコンセントも設置して、

    2時間20分の充電時間で電池が満タンになります。EV走行で約45キロくらい電気で走ってくれます。(気候や暖房冷房使った場合多少落ちますが)

    また充電が切れたらハイブリッド車に変身してくれるので安心です。現行プリウス並みにハイブリッドモードでも燃費はいいと思います。リッター当たり28キロくらい走っています。

    のり始めて2年がたちますが、ガソリンを入れる回数も年4ペースくらいで 一度ガソリンを入れると毎日充電しているので(たまに一日2回充電します)

    急速充電器を使うと電池が傷みやすいとの話も聞きますので 会社の単相200Vの充電器を使って充電しています。

    4000キロから5000キロ走ってから給油というのも珍しくありません。、また燃費の良さと結果少しでも地球温暖化対策になっているのかなと少し思いながら、 和歌市内から大阪や新

    宮などの遠方も含め機嫌よく走ってくれる仕事の相棒です。カーナビも大きく老眼の私には優しく思っています。車に対しての不満もないのと故障もないのでであと4年は頑張ってもらう予定

    で朝晩走っております。

     

  • 建築費高騰で思うこと

    2022.10.02

    テレビなどで食料品などの値上げのニュースが10月になってよく目にするようになってきました。

    食料品と同じく建築資材も値上げの話ばかり連絡が入ります、

    昨日も某エクステリアのメーカーが商品によって値上げの幅が違いますが、 最大20パーセントの値上げに

    なるとの話でした。

    木材や建材も ウッドショックの影響で値段が上がったままです。

    もともと地元の紀州材を使っていたので 外材の値段の上昇を見ていると恐ろしいことだなと感じていました。

    でも木材に関してはずっと自然乾燥材を入れてくれる 製材との付き合いも長いので 一般の外材を使っている

    建築会社さんよりは影響は少なくて済んでいるように思っていました。しかし長引く不況、またコロナ

    ウイルスの影響、 ロシアの戦争の影響など世界情勢に振り回されてまま円安が加速し日本の円安の流れが止まら

    ない状態で、いつになったら材料の高騰が落ち着くのかが読めない状態になっています。

    よく使う構造用合板なんかは 私の記憶では コロナ前に1820x910x12が一枚千円前後で買えてたように

    思いますが、 現状では一枚2400円するようです 2.4倍なのでびっくりです。

    建築工事の受注もしているので 見積もするのですが 見積をする側から見てもコロナ前と比べても

    高いなーと実感するような感じで見積している感じです。(総額で10パセント以上は高くなっている)

    値上がり分 価格転嫁ができているかというと 会社努力では追い付かない分かぶりながらやっている側面も

    ないとは言い切れません、 建てる側の気持ちを考えると今は 見合わせたほうがいいのかと思ったりもしますが

    (現に見合わせる施主様もいましたが)いつ落ち着くのか 止めている間の家賃もかかってくるので

    どちらが得なのかも明確に答える自信は今回は持ち合わせてはいません。

    多分 なんとなく少しは落ち着いて、 流れは高止まりのままで推移するように思えてなりません

    住宅ローンの金利も安いので 無理のないローンが組めるのであれば 建てたいと思ったときが建て時に

    なるのかなと現状打ち合わせして建築を考えている施主様と打ち合わせするときには

    そのように考えて対応するようにしています、

    値段が落ち着くかどうかは誰にも分らないですから、できるだけ努力してリーズナブルな価格にするか

    が会社としての誠意だと思っています。

     

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