以前建築した ビオハウスHの施主様から一年間の電気代のデーターを送ってもらいました
オール電化でやってますのでガス、プロパン、灯油など照明やクーラー以外の熱源も
すべて電気だけでやっています。
同じ建物でも 基礎断熱するか床で断熱するか 窓の性能(ガラス含む)断熱材のチョイスに
よって断熱性能が変わってきます。
一般的に知られている数値でいえば UA値という数字になります。
(UA値とは外皮平均熱貫流率(W/㎡・K)の略称。換気含まない、外壁・天井・床・屋根・窓などの面を
貫通して逃げる熱を外皮面積で割ったもの)
当社では 木造の住宅を建築する場合 耐震等級3とUA値を0.5~0.55くらいで収まるくらい
を目標にしています。
和歌山は比較的温かいところなので断熱の地域区分で話をすると6地域(和歌山でも地域によっては
高野山などは一部変わってきますが)になります
1、2地域は北海道で 南下するほど数字は大きくなります
今の建築物省エネ法では和歌山のUA値は0.87以下 ゼロエネルギー住宅を建てる場合和歌山では0.6以下に
しないといけません。その先にあるHEAT20の場合 カテゴリーが2種類あってG1グレードで0.56以下
G2グレードで0.46以下にしないといけません。
いくらでも性能を高めることはできますが、付加断熱したりするとコストがふくらんでいきます。
コストのことを考え バランスを取りながらやってく中で 0.5~0.55が窓の開口部大きさなどによって
違ってはきますが一番いいところなのかなと思っています。
できれば建てる場合その住宅のUA値を計算してもらうのがいいと思います。
電気代も年々値上がりしてこの40年で平均2%上昇しています
この調子で上がっていくと年間の電気代が今現在から10年後には1.2倍
30年後には1.8倍くらいになる計算になります。
そんな費用もかかってくるので光熱費をできるだけ抑えるには コストとのバランスを考えて
地域性も考え どのあたりのUA値にするか 設計者や建設会社の人とお話するのが大切だと思います。
次回に続きます。
昭和39年5月29日生まれ
一級建築士
一級施工管理技士
宅地建物取引士
和歌山県和歌山市生まれ
地産地消の考えのもと全国に誇れる資源の紀州材を環境に優しい自然乾燥で大工さんの手刻みにこだわり、家の中の空気がおいしいなと思える家づくりを行っています。