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阪神淡路大震災 3

和歌山や南大阪で地産地消の家、

大工さんの手刻みで建てる木の家、

設備に頼らない、建築でできることを

考えて、信念をもって家づくりを

おこなっている、和秋建設の前田です。

本日1月28日です。28年前の5時46分52秒に

神戸淡路大震災が発生しました。

もう28年が経ちます

私たちの年代は、よく覚えていますが

年数が経つにつれて 阪神淡路大地震の事もわからない

若い人も沢山います。

風化させることなく、教訓を生かし

後世に語り継ぐことも大切だと私は思っています。

改めて 亡くなられた6434人のご冥福を

お祈りするとともに 建築で何ができるのかを

これからも考えていきたいと思います。

 

地震のことも考えて、和秋建設の建築する建物は

耐震等級3を標準にしています。

 

2014年4月14日に起きた

熊本の地震があった時は 震度7が1回、

震度6強が2回 震度6弱が3回と

短期間に複数の地震が起きました

 

この時も沢山の旧耐震基準の建築物がたくさん

倒壊しています。

 

熊本地震でわかっていることは

耐震等級3の建物は87.5%が無被害で

12.5%の建物が1部損壊程度で

倒壊することなく 軽微な被害で収まっている

事です。

 

またそれ以上の安心を得るために 和秋建設では

耐震等級3+制震ダンパーの取付を推奨しています。

 

耐震

『耐震』とは、建物自体の強度を高めることで、

地震による建物の崩壊や損傷を防ぐ建築技術を指します。

木造住宅であれば、部材の強度や使用数量を上げて頑丈な建物にすることで、

耐震性を高めます。地震の揺れに対して、建物が耐えられる構造を作ります。

これに等級があり 1.2.3と3種類の等級があります。

制震

『制震』とは、制震装置(制震ダンパー)を設置することで、

建物が地震の揺れエネルギーを吸収・抑制する技術です。

建物の揺れが低減し、建物の損傷軽減につながります。

大規模な地震や繰り返しの地震に対して特に有効です。

 

耐震等級が高いほど建物の中にいる人を倒壊から

守ることができますが

繰り返しの地震や余震に対する建物へのダメージには対応できず

損害は蓄積する一方です

なので耐震+制震ダンパーを推奨するのです

我が社が推奨するダンパーはトキワシステムの

αダンパーEXⅡを使用しています

 

これをつけることによって 地震の揺れを大きく軽減できます

約半分くらいになるそうです

 

昔に比べ 制震ダンパーのコストも安くなってきています

ダンパーが初めてでてきた頃に比べ感覚的に

半額くらいになっているイメージです

昔はコストの問題で耐震等級3だけでいいという

施主様もいましたが

今は説明させてもらって 両方採用してもらうように

努力しています。

 

地震から 建築させていただいた建物を守る工夫

倒壊することなく 無傷でそのまま住める

そんな家を目指したいと

28年間に地震が起きた日に

これから起こるであろう地震に対抗するために

新たに決意する前田です。