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建築屋冥利につきます

和歌山や南大阪で地産地消の家、

大工さんの手刻みで建てる木の家、

設備に頼らない、建築でできることを

考えて、信念をもって家づくりを

おこなっている、和秋建設の前田です。

 

10年位前に、江戸時代に建てられた築130年前の民家を

以前と同じようなプロポーションで建てて欲しいと依頼を受けて

施工したことがあります。

 

入母屋造の建物で土壁を塗り、土天井にし、瓦も土をのせて

施工しました。

 

建築に携わり、38年の間で入母屋のしころ屋根の施工は

私自身この現場だけです。

 

当時、建築している時に引退するまでもう一軒造れるのか、

この現場が最後の1軒になるのかな、と思いながら

施工したことを今でも覚えています。

 

(竿縁天井の板を大阪の銘木市場に買いに行ったことも

昨日のように思います。)

 

日本建築のすばらしさ、紀州材の良さを、再度思い知らされた現場でした。

 

当時設計した、瀧川建築デザイン事務所の瀧川さんとは小学校、中学校、高校と同級生

でしたので設計の入札の時はよく声をかけて頂きます。

 

今回、この施主様の娘さん夫婦が

クリニックと住宅を建てるというお話を頂いて、

 

入札以外に、施工業者との面談を希望され

和秋建設もクリニックと住宅の実績をプレゼンさせてもらい

 

総合的に判断して頂いた結果、今回、和秋建設さんでお願いしますと

連絡を頂きました。

 

延べ面積110坪の建物で造成工事からの着工になります。

年内は、開発工事の申請などの段取りをし、

新年に入ってから、本格的に着工します。

瀧川さんとタッグを組んで頑張りたいと思います。

 

以前に建築させて頂いた子供さんの家を今回、

またさせて頂くことになり

建築屋冥利につきるなと思いながら

パソコンの前に座り、見積をしている前田です。