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和歌山の木で家をたてる

昔は 近くの山の木で家を建てるのは当たり前だったのですが

戦後 復興と共に高度成長期を迎え 日本の木材だけでは

需要と供給のバランスが取れなくなり

外国の木材がたくさん入ってきて ピーク時は80パーセント以上の

木材が外材にシフトした時期もありました。

そんな時代がしばらく続き 林業をしている山側の疲弊もボディーブローのように

効いてきて 林業や製材を担っていく産業の人口も減っていく一方です

紀州材は全国的にも 桧 杉の 品質や色合い 強度どれをとっても

全国トップクラスのいい材料です。

関東や 東京などでは 値段も通るので 製材業者さんもそちらの方向を向きがちですが

和歌山市内などは ほとんど外材(集成材)が多いですが

桧 杉の国産材といっても 値段がこなれている 九州や四国の木材が

多数を占めているのが現状です

和歌山は山が険しいために 木材の成長が四国や九州の材よりも遅くなりがちです

同じ大きさでも 年輪の数が多い分 強度的にも有利に働きます

また 同じ気候風土で育った木材を使って 同じところで建築材として

使うことが。地域活性化また地元の山を守ることにも一役買うことを

深く信じて 使うように心がけています。

そんなことを言ってもいいものでなければ使うことはできません

木材を切る 切旬も考えながら 自然に乾燥した木材を使って

家を建てる

昔は当たり前のようにやっていたことを 今はそうではなくなってきたと言えども

信じて続けていきたいと思っています。

今回施工している有本の床材の 材料もいいものが入っています

ずっと使って仕事をやっていきたいです

厚み30㎜ 巾165mm有ります

選り分けて 大工さんが施工してくれます。