柔らかい木の香りに包まれながら、
木の温もりを感じる暮らし。
「木の家」と一言で言っても、
木材の質感や色つや、職人の技術、
建築家のデザインにより、
さまざまなスタイルが生まれ、
住む人の暮らしを彩ります。

「紀州熊野の恵みをそのまま家に」

木の家は耐震、耐火、耐久性に誤解を持たれています。でも実は紀州材はそのどれもに優れた評価があり、家の骨組となる構造材としては日本一と言っても過言ではありません。長い年月をかけて育つため、年輪が詰まり木肌の美しさも格別。何より、地元の木はその地の気候風土に最適なのです。家に木を使うのは、木材が呼吸し、体にも心にも良い建物になってくれるから。そのためにも集成材ではなく山から切りだしたままの無垢材を使うことはとても重要なことです。冬場に切って約1年自然乾燥させた紀州熊野材が、腕のいい大工の手によって家という新たな形に生まれ変わる、そこには大量生産型の家にはない、温もりや心地よさがあふれています。

紀州熊野の恵みをそのまま家に

「建築家との連携で見えないところまで設計」

2005年に建築家、工務店、製材店、大工など確かな技術力と設計力をもったメンバーで「木の家をつくる会」を作りました。互いに情報交換し、協力しながら木の特性をいかした注文住宅を作り、同時に技の継承をするためです。そして、同様にわたしたちは自社設計ではなく第一線で活躍する建築家と共に家づくりを進めることで、デザインだけでなく基礎や断熱、構造といった見えない部分までこだわり、光や風などの自然を住まいに取り入れるよう心がけています。また何かあったら電話1本ですぐに対応できるチーム仕事で、困っている時にかけつける、そんな家族のような対応が「町の工務店」ならではのフットワークだと思っています。

建築家との連携で見えないところまで設計

「妥協のない匠の目利きと手仕事」

木材に墨を入れて手刻みするところから、大工さんの仕事は始まります。木は元々生えていた方向に用いることで強度が増し、その特性が存分に発揮されます。木を見るだけでどの方向に使うかを的確に見極めることも経験に裏打ちされた知識があればこそ。腕のある大工さんの仕事は継ぎ手ひとつとっても違います。本来まっすくではない「木の癖」を見てうまく使う、まさに「適材適所」を体現する匠の技です。

妥協のない匠の目利きと手仕事